生起日:昭和18(1943)年11月01〜02日
要 因
昭和18年10月、米軍の反攻作戦によりガダルカナル島を中心にして徐々に北上した連合軍は遂にソロモン諸島の中央部にまで達した。
ガダルカナル島陥落を成し遂げた連合軍の次期目標は日本軍の最大拠点でも有るニューブリテン島のラバウルで有った。
しかしラバウルを攻略するには連合軍の攻略が完了している地点からは距離が有り過ぎる上に、ラバウルの有るニューブリテン島の手前には
ブーゲンビル島と言う広大な島が有って、そこには約3万の日本軍守備隊が駐留し同島のブインには
日本軍の航空基地も存在していたのだった。しかしラバウルを攻略するには、飛行距離から考えて、どうしてもブーゲンビル島を占領する
必要が連合軍には有った。ここで連合軍が採った作戦は同島の南北側への猛爆撃と呼応して北部のブカ島と南部の島々を制圧し
日本軍の注意がブーゲンビル島の南北に注がれている隙に同島西岸中部のタロキナへ上陸を敢行するものであった。
連合軍は画策した作戦通り進行し陸上兵力を約14000名と物資を揚陸させた。これを察知した日本軍は駆逐艦に陸上兵力を便乗させた
輸送部隊と連合軍上陸部隊への砲撃部隊を編成してラバウルを出港した。日本艦隊は南下中に敵哨戒機に発見され、
輸送部隊はラバウルへ引き返したが砲撃部隊はそのまま進撃した。哨戒機の報告で日本艦隊の動向を知った米軍は直ちに
日本艦隊撃滅の為、軽巡4隻を基幹とする部隊を派遣し、南下する日本艦隊と北上する米艦隊の間で水上戦闘が生起したのだった。
[日本艦隊]
艦隊名:連合襲撃部隊 指揮官:大森 仙太郎 少将
第1部隊(主隊)
重巡 妙高 羽黒 ※妙高の損傷は駆逐艦・初風との衝突によるもの。
第2部隊(第1警戒隊)
軽巡 川内
駆逐 時雨 五月雨 白露 ※駆逐艦・五月雨と白露の損傷は両艦の衝突によるもの。
第3部隊(第2警戒隊)
軽巡 阿賀野
駆逐 若月 長波 初風
(輸送隊)
駆逐 夕凪 文月 天霧 卯月 水無月
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[米艦隊]
艦隊名:第39任務部隊 指揮官:スタントン・メリル 少将
軽巡 クリーブランド(CL55) コロンビア(CL56) モントピーリア(CL57) デンヴァー(CL58)
駆逐 スタンリー(DD478) コンヴァース(DD509) フート(DD511) スペンス(DD512) サッチャー(DD514) チャールズ・オズバーン(DD570)
クラックストン(DD571) ダイソン(DD572)
※駆逐艦・スペンスとサッチャーの損傷は両艦の衝突によるもの。