生起日:昭和18(1943)年08月06日
要 因
米軍は激戦の末に確保したガダルカナル島を拠点にソロモン諸島の島々を北上しながら進撃して来た。
遂にニュージョージア島へ上陸し、同島の攻略を開始する。日本軍は幾度となく夜間に駆逐艦による増援部隊の海上輸送を試みるが、
情報網により日本艦隊の動向を察知した米艦隊が出現し事態は進展しなかったばかりか日本軍にとって重要な航空拠点でも有った
ムンダ飛行場も奪取され、その矛先は隣のコロンバンガラ島へ向けられる事になる。これにより日本軍は同島へ守備兵力増強の為に、
再び海上輸送を実施する事を決定し揚陸兵員と軍需物資を駆逐艦3隻に搭載してラバウルを出港する。
昭和18(1943)年08月06日21時半過ぎにコロンバンガラ島とベラ・ラベラ島に挟まれた狭水道に有るベラ湾へ進入した時、
同水道に待ち伏せをしていた米駆逐艦6隻の艦隊と遭遇し海戦が生起した。
実は、この米駆逐艦群にも目標までの距離と方向が測定出来るSGレーダーを搭載していたのだった。
[日本艦隊]
艦隊名:コロンバンガラ輸送隊 指揮官:杉浦 嘉十 大佐
(警戒隊)
駆逐 時雨
(輸送隊)
駆逐 萩風 嵐 江風
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[米艦隊]
艦隊名:駆逐艦部隊 指揮官:フレデリック・ムースブラッガー 中佐
駆逐 クレイブン(DD382) ダンラップ(DD384) ラング(DD399) マウリー(DD401) スタック(DD406) ステレット(DD407)