生起日:昭和18(1943)年07月12〜13日
要 因
ガダルカナル島の陥落後に米軍はソロモン諸島を島伝いに水上部隊の援護を受けながら同諸島中間点のニュージョージア島まで侵攻して来た。
日本軍はニュージョージア島の西端に在るムンダへ昭和18(1943)年7月9日、対岸のコロンバンガラ島から陸上部隊を防衛の為に派遣したが、
この陸上部隊派遣によりコロンバンガラ島の守備兵力が低下し、それを補おうとブーゲンビル島から陸上兵力を海上輸送する事になった。
軽巡・神通を基幹とした第2水雷戦隊及び輸送部隊(駆逐艦)がコロンバンガラ島へ揚陸させる陸上部隊を乗船させ、
ブーゲンビル島を出撃したが同艦隊の動向はソロモン海に点在する大小さまざまな島に潜伏している「沿岸監視員」と呼ばれた監視網に捕捉され
逐一、米第3艦隊司令長官のウィリアム・ハルゼー中将へ報告されていたのだった。
この海上輸送作戦阻止の任務を与えられたエーンスワース少将は軽巡3隻を基幹とした水上部隊を率いて日本艦隊へ向けて進撃し、
遂に南下する日本艦隊と北上する米艦隊がコロンバンガラ島北東海域で両艦隊は激突した。
[日本艦隊]
艦隊名:コロンバンガラ輸送部隊 指揮官:伊崎 俊二 少将
(警戒隊)
軽巡 神通
駆逐 清波 雪風 浜風 夕暮 三日月
(輸送隊)
駆逐 皐月 水無月 夕凪 松風
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[米艦隊]
艦隊名:第36.1任務群 指揮官:ウォールデン・・エーンスワース 少将
軽巡 ホノルル(CL48) セント・ルイス(CL49) リアンダー(ニュージーランド艦)
駆逐 ラルフ・タルボット(DD390) モーリー(DD401) グウィン(DD433) ラドフォード(DD446) ジェンキンス(DD447)
ニコラス(DD449) オバノン(DD450) ウッドワース(DD460) テイラー(DD468) ブキャナン(DD484)
※米駆逐艦2隻の損傷は日本艦隊の砲撃によるものでは無く、魚雷回避中に両艦が衝突したものである。