生起日:昭和18(1943)年03月27日

要  因
アッツ島はアリューシャン列島に属する島で同島は、かつて昭和17年6月5日のミッドウェー海戦時に北方攻略の一環として、
細萱 戊子郎 中将の部隊がダッチハーバーを空襲しアッツ島とキスカ島を占領した。ガダルカナル島の戦況が米軍へ有利に展開し始めると
米軍はアリューシャン列島に進駐する日本軍を撃破する為にキスカ島近海に浮かぶアムチトカ島へ陸上兵力を上陸させ同島には
飛行場を建設し日本艦隊の出現に対抗すべく水上部隊による哨戒と警戒を実施していた。日本軍は突然の敵出現に対応し
北太平洋の濃霧と極寒、荒天に悩まされながらも両島の防御力強化を図る為に陸上兵力と物資を海上輸送する事になり、
昭和18(1943)年3月7日の初回輸送作戦は何事も無く無事に完了する事が出来た。この作戦成功で自信を得た日本軍は
更なる増援部隊をアッツ島へ輸送する事を決定し実行したが、哨戒中の巡洋艦を中心とした米艦隊とアッツ島の西方海上(約345km)で
遭遇し交戦となったのである。


[日本艦隊]

艦隊名:北方部隊                指揮官:細萱 戊子郎 中将

(主隊)
重巡  那智   摩耶
軽巡  多摩
駆逐  若葉   初霜

(護衛部隊)
軽巡  阿武隈
駆逐  雷   電   薄雲

(輸送船)
崎戸丸   浅香丸   三興丸

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[米艦隊]

艦隊名:巡洋艦隊                 指揮官:チャールズ・H・マックモーリス 少将

重巡  ソルトレイク・シティー(CA25)
軽巡  リッチモンド(CL9)
駆逐  デール(DD353)  モナガン(DD354)  ベイリー(DD492)  コグラン(DD606)


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