生起日:昭和17(1942)年11月30日

要  因
昭和17年5月4日のツラギ沖海戦から始まったソロモン海域を舞台にした、日米両軍のガダルカナル島争奪戦は泥沼状態に陥り、
日米両軍共に海上・陸上に関わらず多大な損害を出していた。特に昭和17(1942)年後期になると軍事力、物資力の豊富な
連合軍側が有利な戦況へと変化していた。先の第3次ソロモン海戦に呼応して実施されたガダルカナル島への輸送作戦では
米機動部隊の攻撃により同島への貴重な増援物資を満載した輸送船団が壊滅してしまう。
これによりガダルカナル島の日本軍の環境(食糧、弾薬の状況)は更に悪化の途を辿って行く。ここで日本軍は、この状況を打開すべく
輸送物資を詰め込んだドラム缶を紐で繋いだ物を駆逐艦へ搭載して駆逐艦の高速を活かし夜間、ガダルカナル島の沿岸へ接近し
ドラム缶を投棄、同島の日本軍がそれを回収する作戦を実施したが、それを阻止しようとする米艦隊との間に海戦が生起した。
この海戦は水上レーダーを搭載した米艦隊と交戦し大打撃を与えた事で有名である。


[日本艦隊]  

艦隊名:第1次ガ島増援部隊         指揮官:田中 頼三 少将

(警戒隊)
駆逐  長波   高波

(1番輸送隊)
駆逐  巻波   親潮   黒潮   陽炎

(2番輸送隊)
駆逐  江風   涼風

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[米艦隊]

艦隊名:第67任務部隊             指揮官:カールトン・C・ライト 少将

重巡  ペンサコラ(CA24)  ノーザンプトン(CA26)  ニューオーリンズ(CA32)  ミネアポリス(CA36)
軽巡  ホノルル(CL48)
駆逐  ドレイトン(DD366)  ラムソン(DD367)  パーキンス(DD377)  マウリー(DD401)  フレッチャー(DD445)  ラードナー(DD487)   


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