生起日：昭和１７（１９４２）年１１月１２〜１４日
要 因
昭和１７年８月８日の第１次ソロモン海戦以降、ガダルカナル島の争奪戦が日米両軍の間で幾度となく繰り返されて増援部隊を送り込むが、
ことごとく失敗に終わり被害をいたずらに増大させて行くばかりであった。ガダルカナルの奪還に固着する日本軍は、
過去に大戦果を収めた戦艦・金剛と榛名による艦砲射撃にヒントを得て再び同島の飛行場へ大口径砲による砲撃を実行し
敵航空兵力を一時的にでも麻痺させ、この隙に増援部隊を揚陸させ飛行場を制圧ならびに確保する作戦を考えた。
戦艦２隻を基幹とした「挺身攻撃隊」を編成してガダルカナル島とサボ島の間に在る狭水道を通過し砲撃準備体勢に入った頃、
前方に布陣する巡洋艦を中心とした米艦隊と遭遇し交戦。米艦隊は、またしてもレーダーによって日本艦隊を事前に探知して待ち伏せていて、
この１１月１２〜１３日の夜戦で日本軍は戦艦・比叡を失ってしまう。翌１４日にはガダルカナル島への輸送船団が米機動部隊の攻撃を受け全滅。
更に１５日には戦艦・霧島も失い、日本は立て直しの効かない消耗戦へと引き込まれ自滅して行く。
［日本艦隊］ １１月１２〜１３日の夜間水上戦闘
艦隊名：挺身部隊 指揮官：阿部 弘毅 中将
戦艦 比叡 霧島
軽巡 長良
駆逐 雪風 天津風 雷 暁 電 照月 朝雲 五月雨 春雨 村雨 夕立 白露 夕暮 時雨
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［米艦隊］
艦隊名：支援部隊 指揮官：ダニエル・Ｊ・キャラガン 少将
重巡 ポートランド（ＣＡ３３） サンフランシスコ（ＣＡ３８）
軽巡 ヘレナ（ＣＬ５０）
防巡 アトランタ（ＣＬ５１） ジュノー（ＣＬ５２） ※ジュノーは同海戦では大破したが後に伊２６に撃沈された。
駆逐 カッシン（ＤＤ３７２） ステレット（ＤＤ４０７） モンセン（ＤＤ４３６） フレッチャー（ＤＤ４４５） オバノン（ＤＤ４５０）
ラッフェイ（ＤＤ４５９） アーロン・ワード（ＤＤ４８３） バートン（ＤＤ５９９）
［日本艦隊］ １１月１４日（日中）の水上戦闘
艦隊名：外南洋部隊 指揮官：三川 軍一 中将
（主隊）
重巡 鳥海 衣笠
軽巡 五十鈴
駆逐 朝潮
（支援隊）
重巡 鈴谷 摩耶
軽巡 天龍
駆逐 巻雲 風雲 夕雲
（増援部隊）
駆逐 親潮 海風 陽炎 早潮 涼風 江風 高波 巻波 長波 天霧 望月
（輸送船団） １番隊 広川丸 かんべら丸 長良丸 佐渡丸 那古丸
２番隊 山浦丸 信濃川丸 ありぞな丸 山月丸 鬼怒川丸 ぶりすべん丸
※輸送船の沈没船は米艦載機の攻撃によるもので、残りの損傷船は全船揚陸の為に海岸へ擱座し結果的に全滅となる。
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［米艦隊］
艦隊名：機動部隊 指揮官：トーマス・Ｃ・キンケード 少将
空母 エンタープライズ（ＣＶ６）
重巡 ペンサコラ（ＣＡ２４） ノーザンプトン（ＣＡ２６）
防巡 サンディエゴ（ＣＬ５３）
駆逐 クラーク（ＤＤ３６１） ヒューズ（ＤＤ４１０） アンダーソン（ＤＤ４１１） モスティン（ＤＤ４１３） ラッセル（ＤＤ４１４） モリス（ＤＤ４１７）
［日本艦隊］ １１月１４日の夜間水上戦闘
艦隊名：前進部隊 指揮官：近藤 信竹 中将
（砲撃隊）
戦艦 霧島
重巡 愛宕 高雄
軽巡 長良
駆逐 雷 五月雨 朝雲 白雪 初雪 照月
（掃討隊）
軽巡 川内
駆逐 綾波 浦波 敷波
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［米艦隊］
艦隊名：第６４任務部隊 指揮官：ウィリス・Ａ・リー 少将
戦艦 ワシントン（ＢＢ５６） サウス・ダコタ（ＢＢ５７）
駆逐 プレストン（ＤＤ３７９） ベンハム（ＤＤ３９７） ウォーク（ＤＤ４１６） グウィン（ＤＤ４３３）