生起日:昭和17(1942)年08月24日

要  因
昭和17(1942)年06月上旬に生起したミッドウェー海戦に惨敗した日本海軍は残留する翔鶴、瑞鶴を加え機動部隊の再建を行い、
ガダルカナル島への上陸船団の支援と敵機動部隊の撃破を任務としてソロモン海域へと進撃した。
新編成となった南雲機動部隊は空母・翔鶴、瑞鶴を基幹とした会敵用と空母・龍驤を基幹としたガダルカナル島のヘンダーソン飛行場攻撃用の
部隊に分隊し作戦を展開するが1942(昭和17)年08月24日、米機動部隊の艦載機に龍驤が沈没する。
会敵用の部隊は同日の早朝より索敵を実施したが午前8時40分頃、先に艦隊の位置を米軍に発見され、ここに海戦史上3度目の
空母vs空母の戦闘が開始される事になる。
米海軍はミッドウェー海戦の覇者でもあるフランク・J・フレッチャー中将が指揮する戦艦1、空母3を基幹とする機動部隊で、
この機動部隊には強力な対空兵装を保有した戦艦1、防空巡洋艦2が編入されていたのだった。
海戦の戦闘結果は日本艦隊が戦場離脱を図ったので、米軍に追い返された形になり戦術的にはガダルカナル島への上陸作戦を阻止された。
これ以後、ガダルカナル島を巡って昭和18(1943)年02月07日まで日米両軍が死闘を繰り広げ多くの戦死者を出す事になる。


[日本艦隊]

艦隊名:機動部隊                指揮官:南雲 忠一 中将

空母  翔鶴   瑞鶴   龍驤
戦艦  比叡   霧島
重巡  熊野   鈴谷   利根   筑摩
軽巡  長良
駆逐  夕雲   巻雲   風雲   秋雲   天津風   時津風   初風   秋風   浦波   敷波   綾波
補給艦   東邦丸   東栄丸   東亜丸   国洋丸   第2共栄丸   豊光丸   日朗丸   旭東丸


艦隊名:前衛部隊                指揮官:近藤 信竹 中将

戦艦  陸奥
重巡  愛宕   高雄   摩耶   妙高   羽黒
軽巡  由良
駆逐  山雲   夏雲   朝雲   峯雲   白露   時雨   有明   夕暮   野分   舞風
水母  千歳   山陽丸


艦隊名:護衛船団                 指揮官:田中 頼三 少将

軽巡  神通
駆逐  江風   涼風   海風
哨戒  第1、2、34、35号哨戒艇
駆逐  睦月   弥生   望月   卯月   陽炎   夕凪   磯風
輸送船   ぼすとん丸   大福丸   金龍丸
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[米艦隊]

艦隊名:第61任務部隊             指揮官:フランク・J・フレッチャー 中将

第11任務群
空母   サラトガ(CV3)
重巡   ニューオーリンズ(CA32)   ミネアポリス(CA36)
駆逐   ファラガット(DD348)  マクドノー(DD351)  ウォーデン(DD352)  デール(DD353)  フェルプス(DD360)


第16任務群
空母   エンタープライズ(CV6)
戦艦   ノースカロライナ(BB55)
重巡   ポートランド(CA33)
防巡   アトランタ(CL51)
駆逐   バルチ(363)  ベンハム(DD397)  マウリー(DD401)  グウィン(DD433)  グレイソン(DD435)


第18任務群
空母   ワスプ(CV7)
重巡   ソルト・レイク・シティ―(CA25)  サンフランシスコ(CA38)
軽巡   サン・ジュアン(CL54)
駆逐   セルフリッジ(DD357)  ラング(DD399)  スタック(DD406)  ステレット(DD407)  アーロン・ワード(DD483)  ブキャナン(DD484)  ファーレンホルト(DD491)


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