生起日：昭和１７（１９４２）年０６月０５〜０６日

要　　因
先の珊瑚海海戦後、軍令部会議では現在進行中の南方進出を続行するか、それとも本土の東部海域の護りを実施させるか
悩んでいた。なぜならマレー沖、セイロン島沖で英極東艦隊を撃破して英海軍の脅威から逃れられたものの
主敵である米海軍の脅威に曝されていたからだった。軍令部側は南方進出を進言するが、
山本五十六大将はミッドウェー諸島の攻略を進言していた。
この最中に米空母・ホーネットから発艦した１６機のＢ２５爆撃機により本土が空襲され、軍令部はミッドウェー島の攻略作戦を承認する。
米の国力を充分認識していた山本大将はミッドウェー諸島を占領して米太平洋艦隊の動向を監視し、米の海上兵力が復活する前に
タイミングを見計らいハワイを占領し有利な状況下で米との早期和平（戦争の終結）を図ろうと考えていた。
ここに連合艦隊の総力を結集した大作戦が展開される事になるが結果は主力空母を４隻失う大敗北に終わり
日本海軍と戦況は太平洋戦争史に於いて、このミッドウェー海戦が攻撃側から守備側への「ターニング・ポイント」となり
自滅への道を自ら歩んで行く事になると同時に、日本は山本五十六大将の恐れていた米の「真の国力」を思い知らされて行く。

［日本艦隊］

艦隊名：南雲機動部隊　　　　　　　　　　　指揮官：南雲 忠一 中将

空母　　赤城　　　加賀　　　飛龍　　　蒼龍
戦艦　　榛名　　　霧島
重巡　　利根　　　筑摩
軽巡　　長良
駆逐　　野分　　　舞風　　　　萩風　　　嵐　　　夕雲　　　　秋雲　　　　風雲　　　　巻雲　　　浦風　　　谷風　　　磯風　　　浜風
特設給油艦　　　　　　　　東邦丸　　　極東丸　　　日本丸　　　国洋丸　　　神国丸　　　日朗丸　　　豊光丸　　　第２共栄丸
　　　　　　　

艦隊名：攻略支援部隊　　　　　　　　指揮官：栗田 健男 少将
　　　　　　　［支援隊］
重巡　　熊野　　　鈴谷　　　三隈　　　最上
駆逐　　朝潮　　　荒潮
特設給油艦　　　　　　　　 日栄丸

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［米艦隊］

艦隊名：第１６任務部隊　　　　　　　　　　　　指揮官：レイモンド・Ａ・スプルーアンス 少将

空母　　　エンタープライズ（ＣＶ６）　　　ホーネット（ＣＶ８）
重巡　　　ペンサコラ（ＣＡ２４）　　　ノーザンプトン（ＣＡ２６）　　　ニューオーリンズ（ＣＡ３２）　　　ミネアポリス（ＣＡ３６）　　　ヴィンセンス（ＣＡ４４）
軽巡　　　アトランタ（ＣＬ５１）
駆逐　　　ウォーデン（ＤＤ３５２）　　　モナガン（ＤＤ３５４）　　　エールウィン（ＤＤ３５５）　　　フェルプス（ＤＤ３６０）　　バルチ（ＤＤ３６３）
　　 　　 　コニンガム（ＤＤ３７１）　　　ベンハム（ＤＤ３９７）　　　エレット（ＤＤ３９８）　　　マウリー（ＤＤ４０１）

艦隊名：第１７任務部隊　　　　　　　　　　　　指揮官：フランク・Ｊ・フレッチャー 少将

空母　　　ヨークタウン（ＣＶ５）
重巡　　　ポートランド（ＣＡ３３）　　　アストリア（ＣＡ３４）
駆逐艦　 ヒューズ（ＤＤ４１０）　　　アンダーソン（ＤＤ４１１）　　　ハンマン（ＤＤ４１２）　　　ラッセル（ＤＤ４１４）
　　　　　　モリス（ＤＤ４１７）　　　グウィン（ＤＤ４３３）